78. あなた 黙っちゃいました
その後、デザイン会社に勤めて。なんだかずいぶん経って、
あなたに知らせておかなければと気がついたんです。
それで私あなたに、
「引っ越しました。仕事も変わりました」
ってはがき書いたら、直ぐ返事くれました。ね。
「いちど、来ませんか。」って、
あなたホントは、母さんからの電話に、
私から連絡無いとも言えなくて困ってたんですよね。
私は、うれしくなって次の日曜日にあなたの部屋に行ったんだけど。
部屋の様子は全然変わってなかったけれど、あなた、
また大人になっていて、ほんとは、また一寸遠くなったみたい、だった。
もう、あなた手の届かない所へ行ってしまうかなって、ちらっと思いました。
「ゴールデンウイークに、一緒に伊豆に行こうって・・・」
あなた、黙っちゃいました。
それから、軽く座り直して、ちゃんとこっち向いたので私が見たら、
横向いて。
それから、小さな声で
「このちゃん、なんだか変わったね」
「変わったの、野田さんの方だよ!」
大きな声がでてしまいました。
あなたに知らせておかなければと気がついたんです。
それで私あなたに、
「引っ越しました。仕事も変わりました」
ってはがき書いたら、直ぐ返事くれました。ね。
「いちど、来ませんか。」って、
あなたホントは、母さんからの電話に、
私から連絡無いとも言えなくて困ってたんですよね。
私は、うれしくなって次の日曜日にあなたの部屋に行ったんだけど。
部屋の様子は全然変わってなかったけれど、あなた、
また大人になっていて、ほんとは、また一寸遠くなったみたい、だった。
もう、あなた手の届かない所へ行ってしまうかなって、ちらっと思いました。
「ゴールデンウイークに、一緒に伊豆に行こうって・・・」
あなた、黙っちゃいました。
それから、軽く座り直して、ちゃんとこっち向いたので私が見たら、
横向いて。
それから、小さな声で
「このちゃん、なんだか変わったね」
「変わったの、野田さんの方だよ!」
大きな声がでてしまいました。
by chigsas
| 2010-03-08 07:57