95.明るいグレー と オフホワイト の

「このちゃん、しばらく見なかったけれど、なんだか・・・」

あなたが引っ越しした新しいアパートの部屋でした。

「・・・」
「太ったんじゃない? ・・・・気のせいかな?」
「・・・・・・・・」

あなたが、出してくれたお茶に口をつけたところ、でした。

新築らしい明るいアパート、1DKという作りなのか、玄関の右に広めの台所があって、
そこの小さなテーブルの前に、こしかけていました。
あそこのPタイル明るいグレーとオフホワイトの市松でした、ね。

私、その市松見ていたんだけれど、なにも見えなかった。
あの市松の明るさだけ、今思い出します。
あそこのテーブルもオフホワイトだったはずなのに、あの日は、
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気がつかなかった。憶えているの足許の市松。

私、男の前でなんか、絶対泣かない!
だのに、気がついたら大声上げて泣いていたんだ。

「太ってなんかいないよ!! ・・・。 太ったんじゃないよ。」
by chigsas | 2010-07-20 02:13 | 小説