101. 私 ふてくされてた でしょ

ふてくされていたでしょ、私?
病院の人たち、あなたと私の関係をどう思ったのかしら。
と今は思うけれど。

そして、あなたの後について、私、新しいアパートに帰ったのでした。
入院している間に、あなたと田中さんで探して、
荷物を運び込んでくれた部屋でした、ね。
荷物といったってたいしてなかったけれど。

多分5時間以上、二人ともなにもしゃべらなかった。

押し入れの中に段ボール箱がいくつか積んであって、
ベッドにふとんがしいてあるだけの空間。
部屋に入ったとき、
「私には一番相応しいところ」
と思いました。

田中さんにもあなたにも、大変な面倒をかけて世話になったのに。
あたし。ごく当たり前のことみたいに、知らん顔でした。

あなた、田中さんと、どのくらい話したの?
もしかしたら、何も話さなかった?
私も、彼女には何も話さなかったのと同じでした。

あなたって、いつも、何を考えているのか全然分からない人、でした。
今だって私、わからない。

a0134863_4105513.gif
by chigsas | 2010-09-18 04:13 | 小説