113.小さな  木漏れ日の

あの日私、あなたに何を話したのかなあ。

「お昼すぐ用意するから」
というあなたの言葉を聞いただけで帰ってきてしまった。

脱いだコートとショルダーバッグ床に放り投げた。

ベッドに倒れ込んでみたら、窓はカーテン閉めたまま。
それで、もう一度起き上がってカーテンをあけた。

小さな木漏れ日の影がベッドの上をちらちら動く。
風が吹いているんだ。

あの部屋は、南向きだったけれど隣の大きな木に遮られて、
冬は日当りがよくなかったのよね。それが私には嬉しかったんだけれど。

「明るい日曜日なんか嫌い!」
じぶんの大きな声に、少しびっくりした。
日曜日の昼間、アパートはみんな留守でした。たぶん。

嫌い嫌い、大ッ嫌いなんだから。こんどは、こころの中。
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by chigsas | 2010-12-11 18:46 | 小説