ルンバは部屋を片付けません

久しぶりで来た友人が、
「なんだか部屋が片付いたんじゃない!」と驚く。
自慢じゃないけれど、私の掃除嫌いは有名らしい。
誰もはっきり言わないから、普段は気にしていないけれど。

「ウン! これのおかげ」
とベッドの下のルンバを指差す。
「そういえば、ホコリもないねえ。」
「それも これのおかげ」
「タンスの上に服が積み上げてあるのは相変わらず。机の上の紙や本も」
「そういうことは、できないんだって」

遅ればせにお掃除ロボットを買った。
ワンルームでフローリング、床に何も置かなければきれいにしてくれる。
そんなこと簡単かんたん。と思ったのは大きな計算違いでした。

ルンバがお掃除しやすいように部屋を整えるのに、まる2日かかりました。
試しに見ながら動かしてみたら、苦手なゴミがあることがわかりました。
その度に止まってエラーメッセージ。
スイッチを切り、ひっくり返してブラシをきれいにしなければいけません。
5ミリ幅で5センチほどの薄いプラスチックの切れ端。
ちょっと長めの糸とか髪の毛もだめでした。

完全に整えた、と思ってスイッチを入れて出かけ、帰ってみたら
部屋の隅に止まっていました。
机からポケットティッシュを落とし、ブラシに挟まっていたのです。
床はほとんどきれいになっていましたが、
机に強くぶつかったらしく
机の下にはペン立てが落ちて鉛筆が散らばっていました。

ルンバさまに気持ちよく働いてもらうために、
いろいろ工夫します。

部屋が片づいているのは、じつは、私がしていることなんです。
ルンバはホコリを集めるだけ、
今日なんか、部屋の真ん中にほこりを一まとめ残して、
さっさとドックに戻ってしまいました。

でも「私が片付けをするようになった」のは、ルンバのお手柄かも?