連載小説・・・・・・・・・12

オシロイバナの記憶・・・12
白い絹につつまれたジャガイモ

「真っ白い帽子と服に包まれて、
さとサマに抱かれていた赤ん坊。あんただったんだなあ、今思えば。

あんなかっこうのあかんぼなんぞ、見たことなかったけに、
ふわふわのお菓子みたいだ、と思ったけん。それだけだったが」

ツネオジさんの言葉から、私に頭に浮かんだのは
真っ白な絹に包まれたジャガイモでした。

「あなたは生まれたとき、まるでジャガイモだったのよ。
色が黒くてでこぼこで」a0134863_5404051.jpg



















ウソをつけない母が小さな子どもだった私にいった言葉。

でも、母は私みたいな子どもが生まれたことを、
母自身にたいしての罰と感じていたのです。
by chigsas | 2013-08-07 05:48 | 小説