カテゴリ:困ったもんです( 5 )

久しぶりに街へ出た。
駅前の大通りを歩いている人の顔が気になる。ちょうど信号は赤。向こう側の歩道を自転車に乗った初老の女の人が行く。
こちら側の歩道では、ワイシャツの若い男が、ブリーフケースのようなものを下げて左からやってくる。

「朝だというのに、二人ともなんて不機嫌な表情だろう」
お天気はいいのに! 涼しいのに!
周囲を見回すと、バス停にいる人たちも、広場のベンチで煙草を吸っている人も、みんな仏頂面。
笑い顔はタクシーのたまりで、運転席に話しかけている仲間らしい運転手さんだけだった。
信号の向こうはコンビニ。ガラス窓にはられたポスターの写真はどれもみんな笑顔だ。

近くのスーパーまで歩く間も店に入ってからも、なんだか人の表情がきになる。みんな機嫌が悪い顔だった。
子供の手を引いた若いお母さんは怒鳴っていて、子供はいつものことなのか引っ張られながら、かわいい顔で笑いかけてきた。思わず手を振ってしまった。
ハンガーの乱れを直している店員さんも、しかめっ面だった。が、
本売り場だけは笑顔があふれていた。
といっても、ぜんぶ本の表紙やポスターの写真だ。
午前中で人影は少ない。歩いている人も下をむいている。

必要なものをかごに入れてレジに並ぶ。
レジを打つ店員さんも「レシートのお返しです」と、声はハイなんだけれど顔は引きつっている。
本売り場を通ると同じポスターがさっきと同じ顔で笑っている。

信号の傍のコンビニ、ガラスのポスターもみんな、さっきと同じ顔で笑ってる。
ガラスに映った私の顔もしかめっ面でした。

なんという街だろう!!   だけど
みんな、にやにやしている街は、もっと気味悪いかも?



先日、久しぶりに人と話していて、ふと気になりました。

いつもは犬や猫ばかりと話しているのです。
宅配便の人とか間違い電話の人と一言、などということもありますが。
犬や猫は嘘を言いません。
犬はもしかして駆け引きの嘘を言うことあるかな?
でも、すぐに見抜ける「嘘」です。

人とちょっと長く話している途中で「自分が嘘ついてる」と感じました。
相手に悪意や敵意を持っているというより、どちらかちいえば、
好意とか親近感をもっているのに、「ウソ」をいってしまった。
うーん、これ、どういうことなんだ?

『易経』という中国の昔の本をときどき拾い読みして遊びます。
難しいけれど、日本語に訳された文庫本です。

1時間に1、2本しかない電車を待つ暇つぶしにはちょうど良い。

先日、たまにしか乗らない電車を待つ間に開いたページが
「習坎」(坎爲水)という項目でした。
分からないところは飛ばして読んで目についたのは
「険難におちいる」「そういう境遇にあっても心に誠心を失わなければ、
やがてその心は享通する」という文章でした。

ほんとのこと言うと傷つけるから傷つけないように変える。
よくすることだけれど・・・、
誠心とは言えないのかな?
嘘も方便?
傷つけないように歯に衣着せるのは?
「黙っちゃう」というテもあるけれど?

犬や猫に「お前なんかきらいだよ! 大嫌い!」
というときは、言葉とは反対に「大好き!」
ということだし、犬も猫もちゃんとわかってくれてるんだけれど。ね。

世の中には今、「奇麗な嘘」があふれている。
なんだか、あちこちが痛い!
左足のつま先
腕は肘より10センチほどのところ
なぜかなあ?

そうだ、と気がつきました。おとつい上がりがまちで
つまずいて転びそうになったんだ。転ばなかったのに?
転ばなくてほっとしてそのままだったけれど、
つまずいた足先を打った痛みが今ごろ出てきた。

腕は、棚の上のものを取ろうとしたときに、気がつきました。
腕が昔ほど上がらないんだ。
ものを掴んでおろす手が。棚板を上手によけられないで
うったにちがいない。でもいつかしら? わからない。

昨日は電子辞書を探して、一日が暮れました。
午前中に引く単語を思いついた。辞書がない。
よく置くテーブルの上、タンスの上、窓際など、
どこにも見当たらない。もしや?と

絵を描く部屋にいって、
机の上の紙なども片ずける。

疲れたらお昼、おやつ、犬の散歩もして、思い出しては探す。
やはり見つからない。半分あきらめた。

夜、寝ようとしてベッドを整え、枕を持ち上げたら、
「何だお前さん、こんなとこに隠れてたんだ!」
辞書はピローケースと枕の間に、一日いたらしい。
読むと面白い辞書なので、寝ながら読んでいそのままだったらしい。
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小さなスツール一つのために北から南まで駆け巡った感じ。ああ、疲れた。
駆け巡ったと言うと大げさですが、
ネットで検索して正味、十数時間、述べ三日がかりでした

私は狭い部屋に独り住まい。だから、椅子はスツール一つ。
たまに人が来ると重ねてある木のスツールをテーブルの下から出して使う。

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自分用のスツールはこの家に越してきてすぐ新調した。
その時もネットで調べて四日がかりだったか、いや五日かかったか。
やっとのことで、気に入ったものが見つかったのでした。
木目を生かした色。タモという木か、目が詰んで素直な肌理。
ざっくりした生成りの布ばりで、クッションもちょうど良い。
今でも飽きず、すごくお気に入りです。

それなのにコヒーをこぼして座に大きなシミを作ってしまいました。
一生懸命拭いたけれど、目立ちます。他にも汚れがあるし・・・

張り替えはメーカーに頼むのがいいか? 親切なメーカーだったなあ。
でも、名まえを忘れた。九州だったような?
あやふやな記憶を頼りに、毎日、検索してしまったのです。

一旦あきらめました。コーヒーのシミはそのまま使えばいいじゃんか。
使うのは私。見るのだってほぼ一人、私だけだもん。

その後、本などいろいろ積んである棚で「タウンページ」を見つけました。
広告をかねた職業別電話帳です。なにげなく『椅子の張り替え』みたら、
「え?」 目が点とはこいうこと?
『椅子の張り替え』の項目に一軒だけあったのです。それもこの団地の中。
店というものが一軒もない、コンビニすらない団地です。

関係ないけれど、子どものとき「灯台下暗し」は
「灯台もっと暮らし」だと思っていました。

団地の中のスーパーが店じまいしてから、ほとんどのものは生協で間に合わせている。
時々はネットなどの通販を利用する。
だから、急に欲しいものを思いつくと大変。
この暑いのに、一番近いコンビニへアイスクリームを買いにでかけました。歩いて片道30分。
コンビニの煙のあがるフリーザーにはいろいろ入っていて目移り。

生協でもおなじみのハーゲンダッツ、でもたまには違うのもいいか!
赤いきれいなパックのアイスクリームを二つ買った。

暑い中を楽しみに帰ってきました。
お昼のデザートはさっきのアイスクリーム。
一口め。冷たくて口当たり滑らか、いいじゃない!?
反応の遅い私の舌が、三口めくらいに目を覚ましました。
「??・・・確かに滑らかだけれど・?」
「甘くもないし、なんの香りもない!」
クリームは? ミルクは? 卵は? 果物か、バニラ?

甘さも味も香りも感じない!!
加齢のため味覚の鈍磨かと、一瞬暗然。

いや、そうではありませんでした。
冷蔵庫のプラム食べてみたら
甘さとほどよい酸味、いい香り

このごろよく聞く
「甘くなくて美味しい」っていうのは
チーズスティックとか醤油味の煎餅みたいなお菓子のことと
思って聞いていましたがちがうらしい。
甘いはずのお菓子に対する褒め言葉らしい。
ホントに反応が遅い頭。こまったもんです。

冷凍庫に一つ残っているのどうしよう。悩んでしまいます。