ホセアの女・・・6

Mもわたしも、もう、その活動に疲れていた。
Mは、どうしても抜けられない仕事を抱えているので、
その日のことは、わたしが引き受けざるを得なかった。
で、車のできる友人に無理を頼み込んだ。

人に深切にしなければ行けないと思っている友人。
絶対、断らないと分かって、私は強引にに頼んだのだ。

あの建物には、誰も近づくことなど、したくない、
友人だってほんとはイヤなはずだ。

だが、あの建物は本当にネズミ色だったのかしら?
低い丘が連なる裾をくねっていく細い道、行き止まりに低い平屋。
煙突のある別棟、そして、前に立つだけで体が固く寒くなる石碑。
低い丘には樹も茂っているのに色がない場所だった。

話がとぎれたまま、駅までは、
30分以上も走らなければいけなかった。

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