突然はじけた?・・・4
やはりプラスティックの粒だったんですね。
ピンクともオレンジともつかないうすボケた色で
やわらかい。
ダイヤモンドと一緒に、一振りされれば、
ひとたまりもない。
傷ついてしまいますね。
プラスティックは何も言うことができません。
でも、ダイヤモンドは、
まるで自分が傷ついたように
言い張りました。
プラスティックの細かな、粉のようなカケラが、
ダイヤモンドの表面を濁らせるだけなのに。
傷つくのはいつも、プラスティックなのに。
でしょう?
一年に一、二度、姿を見せる女が本当の祖母、
だと、
誰から聞いた訳でもないが、
いつのまにか知っていたのです。
by chigsas
| 2011-12-16 17:49
| 短編小説