突然はじけた?・・・5
決まって夕方。
まるで影のように
台所からおずおずと入ってきて、
美しいお祖母さまと小声で話す老女。
隣町の叔父の家に先に寄ってきたらしい。
なぜ? そう思ったんでしょうね?
お祖母さま以上に冷たい叔父の妻。
あの叔母が、夫の実の母だからといって
あの老女を歓迎するはず
なかった、
でしょうね。もちろん。
叔父だって忙しかったろうから、
会えないことの方が多かったにちがいない。
会いたくなかったかもしれない、
でしょう?
いつも、おずおずしていた老婆。そのころは
お祖母さまよりずっと年寄りと思っていたけれど、
今の私と幾つも違わなかったかもしれません。
もしかしたら、
もっと若かった?
かもしれません。
by chigsas
| 2011-12-19 04:39
| 短編小説