突然はじけた?・・・12

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そのころ、本当の母親は、少年たちの心に
どんな場を占めていたのでしょうねえ?

県庁の街は山の中に住む女にとって、たぶん
一年に一度行くことも叶わぬ場所だった? 

そう思えるのは、このごろになって、です。


お祖父さまの記憶も全然ありません。
都会で大きな会社に勤めていたという父親が亡くなって、
家族が屋敷に戻った時、
すでにいなかったと思います。

もしかしたら、記憶にないだけかもしれませんね。

いいえ。たぶん、
妹が生まれると間もなく父親が亡くなった。だから、

お祖父様さまが亡くなったのは、そのずっと前のはず。







母親に抱かれた記憶もありません。

気がついたらお祖母さまに手を引かれ、
どこへでもいつでも、一緒だったのです。