突然はじけた?・・・15

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ミシンというものを初めて見たの記憶は、
日の射さない彼のアパートの窓際。

「おれ、ミシンうまいんだぜ。姉貴が
電動に買い替えたんで、古いのをもらってきたんだ。」

初めてのボーイフレンドは同じ職場の同僚だったらしい。
街に就職した姉の下宿においてもらって働き始めた頃、

19歳だったといいます。

ずっと大人に見えた。
考えてみれば、ほんとうは彼未だ二十歳になったばかり
だった。時々映画を見に連れて行ってもらったり、
下宿に遊びにいったり。

ぽ ん!!
ここでも、小さくはじけたけれど。

ボーイフレンドの記憶。

疾走するミシン、だけ。

彼は、うまれて初めて身直に感じた『命をもつもの』だった。

声だけは、とてもリアル。

少年だったのですね、その声。とその指。