連載小説・・・・・・・・・15
オシロイバナの記憶
父が突然消えた時のこと。
学校に迎えにきた母に連れられて駆けつけた病院の
「暗い部屋のベッドに横たわっていたもの」
としてしか記憶にない。
母が妹を連れてどこかに出かけていた日、
おなかが痛くて寝ていたわたしに、
父が作ってくれたお粥。
発電所の上のダムを見回りにいった父が、
「山を下りる途中で折った」と抱えてきた、
腕に溢れるほどのユリ。
父が突然消えた時のこと。
学校に迎えにきた母に連れられて駆けつけた病院の
「暗い部屋のベッドに横たわっていたもの」
としてしか記憶にない。
母が妹を連れてどこかに出かけていた日、
おなかが痛くて寝ていたわたしに、
父が作ってくれたお粥。
発電所の上のダムを見回りにいった父が、
「山を下りる途中で折った」と抱えてきた、
腕に溢れるほどのユリ。
by chigsas
| 2013-08-30 13:56
| 小説