59. それで!! どう! するの?

「・・・・・・・ 。」
「お水しかないけど、飲む?」
小さな魔法瓶から紙コップに水を注いでくれて、スツールをこちらによせる。
わたし立ったままでした。あなたも。
腰を下ろしてコップの水を一息で飲むと、開いたままの入り口へ窓から、
風がながれていきました。秋の風です。

「デザイン事務所クビになった。アパートも引っ越したの」
「・・・・・・・。・・・・・・?」       」
「だから、急いで、仕事探さなきゃー」

「進学は? おじさんとおばさんに、まず・・・」
「進学してどうするの? 何するの!?」
そんなこと、あなたに言っても仕方ないと、わかっていました。
わたし、卑怯だから、母さんにも父さんにも言えなくて、
こんなとこで言ってる、体がどーんと重くなった。

あなたもだったでしょうけど、私、本当に困っていました。
前にも後ろにも進めないし、消えちゃいたい! と思ったけれど。

どのくらい時間がすぎたのか、あなたが口を開いてくれました。
「ちゃんと仕事探すのなら・・・、職業安定所に行くのが堅実かもしれない」
「職業安定所?って、職安のこと? 」
「このちゃんが気に入るような、かっこいい仕事はないかもしれないけれど。
親に頼らないで独り立ちするつもりなら、だけど、・・・・・。ね。」
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by chigsas | 2009-12-01 10:46