昔ながらの「塩せんべい」
広辞苑で見ると

うるち米の粉を水でこねて蒸し、餅のように搗いて薄くのばし、
型で打ち抜き乾燥させて焼き醤油ダレでつけ焼きにしたもの

こう書き写すだけで、
せんべいの生地の香りと、焦げた醤油の香り・・・。
あーたまらない。

「妻の実家の近所のおせんべい屋さんのもの」
と言っていただいたのが最初でした。
本物の塩せんべいにやっと出会えました。

母親の持病の頭痛を四十すぎて、譲り受けた。
水も飲めないで一昼夜寝込む。
一晩でけろっと治るのだけれど、
その治りがけに喉を通るのが塩せんべいだけ。
特効薬の塩せんべいには五十をすぎて気がついた。
これも親譲りです。

困ったことに、
最近は塩せんべいというものが手に入りません。

それで、スーパーなどでそれらしきものを手に入れて
常備していたのですが、まず、生地が違う。
柔らかだったり固すぎたり。味は全然違う、香りも違う。
名のあるおせんべい屋さんのものも買ってみましたが、
あの塩せんべいじゃあなかった。

下さった方によると、
おじいさんと息子さんの二人が奥で焼いて、
おばあさんか息子さんのお嫁さん
(といっても相当のお年らしい)が
店にいる昔ながらのおせんべい屋さんだそうです。

袋に刷られた電話番号に電話して
送ってもらうことにしました。
もう2年近く、ちっとも飽きません。
頭痛がしないとき間食にもいいし。
そういえば、
おせんべいのお蔭か最近持病が出なくなったみたい。
塩せんべい?_a0134863_12215718.gif
ところで、
関西の友人には
塩せんべい
という
言葉がつうじません。
お醤油のせんべい
でしょう
といいます。
桜いろいろ


桜と言えばソメイヨシノのことと思いこんでいました。
で、八重の桜がヤマザクラ?
思いついて、検索してみました。パソコンは便利ですね。
それで、びっくり!!

ソメイヨシノは一種類だけ!!!
サクラには野生種がいっぱいあって、
ソメイヨシノが今のように日本中に広がる以前はそういうサクラでお花見をした。
ふるい歌に詠われたのもそういう野生のサクラだったらしい。
もう、ソメイヨシノは葉ざくらになったけれど
山桜って?_a0134863_1051492.gif
庭に勝手に生えたサクラは見上げるように高くなった
お隣の二階からよく見えるそうです。
そういえばこれは赤い葉の芽と一緒に花がひらきます。
花びらは淡いピンクなのに派手なのは葉が赤いからでしょうか。
下から見上げたら花が二つだけ残ってました。一重の花でした。
山桜って?_a0134863_10515192.gif
庭の東、少し低い雑木林にもサクラがあります。
高いのに細い木で葉も花もまばら、
花は今、満開ですがご覧のように奥ゆかしくひっそりさいています。
栄養が足りないのかしら? と思ったことがあったけれど、
近くの山に同じようなサクラを見つけたから、こういう種類なんでしょう。
山桜って?_a0134863_10525920.gif
もう一つ、
一軒おいてその向こうのお宅の
テラスより一段低いところに見える典型的なヤマザクラです。

間のお隣の見事なソメイヨシノは、
今年はちょうど雨が続いて、ちょっとかわいそうでした。
近くの山は一つ盛りを過ぎると次、またその次、とまだまだ桜が続きます。
名前を聞いてはいたけれど、初めて本物を見たウワミズザクラ。
知人手作りの「ウワミズザクラのお酒」も夢のようにいい香りでした。
この街は
どこにいても
桜の花びら・・・?



朝、いつもは外に出ない時間に自転車で
団地の中を走りました。

風と一緒に、ぱーっと桜の花が
舞ました。

アスファルトの上にも
ちらちら薄いピンクが・・・
でも、どこにも桜の木はありません。

自転車を降りて周りをゆっくり観察。

ここは低い丘を削って造成された住宅地です。
団地の外れに立って遠くを見ると
ちょうど目の高さに丘がつながっています。

こちらの丘の斜面のも、向こうの丘の斜面にも、
丘の挟まれた緑の中にも、かすむピンク色。
みんな、山桜です。
ソメイヨシノはもう盛りが過ぎたはず。

ちょっと強い風に満開の山桜の花びらが舞い上がって
団地の上までやってきてくれるんですね!!

嬉しくなってブログ再開です。
頭のなかの空気入れ替えます。
ちょっとお休みいたします。
これは読めなかった。
電子辞書の広辞苑を「そよぐ」でひいたらこの字がでました。
えっ? と厚い漢字の辞書『字通』を引っ張りだして、
「戦」の項を見る。
「せん」と読む漢字だけでも200以上あるので、
目的のところまでたどり着くのにずいぶん時間がかかりました。

お天気のいい朝、秋の日ざしが気持ちいい日向、遊んでしまって、
「ああお腹すいた」と手近にあるミカンに手を伸ばす。
頂き物の小さなミカン。酸っぱくて香りがいい。おいしい!

窓の外では隣の雑木林の樹々が大騒ぎしているようです。
ああ、そうだった、これを見て「そよぐ」をひいたのでした。
目が醒めるように気がつきました。
さっきは、気持ち良さそうにスイングしていると思ったけれど、
あらためて、風に戦いでいる樹たちをみると、
「もうすぐ冬だよー」と大声で言っているみたい。

字通によると、戦と同じ音の『セン(始めて見る字でした。)』
から戦ぐにもこの字が使われるようになった。とか。
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